長崎くんちは三八九年の歴史を持つ秋の大祭で国の重要無形民俗文化財となっており曜日に関係なく毎年10月7日・8日・9日に開催されます。
本記事では長崎くんちの楽しみ方・庭見世(庭見せ)・人数揃い・庭先回り・傘鉾パレードをはじめ年別の記事も御覧いただけます。
本記事の信頼性
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長崎くんちの楽しみ方

寛永11年(1634)長崎奉行は諏訪神社を長崎の氏神とし、大祭日は旧暦9月9日とした。
越中 哲也 記
全町あげて順番を決め、年番町と踊町に命じている。
人は此の日を「長崎くんち」とよんだ。
其の後、祭礼日は10月7・8・9日の三日間となり、その間に奉納踊と神輿の渡御が行われている。「長崎くんち奉納踊」は、国重要無形文化財に指定されている。
長崎くんちは三八九年の歴史を持つ秋の大祭であり国の重要無形民俗文化財となっており曜日に関係なく毎年10月7日・8日・9日に開催されます。
長崎くんちの3日間について、おおまかな流れをご紹介いたします。
前日(まえび)
10月7日(前日)は朝7時より諏訪神社→中央公園→御旅所の3ヶ所で奉納踊りが行われた後は庭先回りが行われます。
11時30分より諏訪神社(境内中庭)にて流鏑馬神事が奉納されます。
13時より諏訪・住吉・森崎の三社の御神輿が諏訪神社(本宮)よりお旅所(仮宮)へくだる「お下り」が行われます。
13時30分より「お下り」行列の後に続けて傘鉾パレードが行われます。
夕方より諏訪神社→中央公園で奉納踊り(くんちの夕べ)が行われた後は庭先回りが行われます。
中日(なかび)
10月8日(中日)は八坂神社→中央公園で奉納踊りが行われた後は夜まで庭先回りが行われます。
後日(あとび)
10月9日(後日)は御旅所→諏訪神社で奉納踊りが行われた後は夜まで庭先回りが行われます。
13時より諏訪・住吉・森崎の三社の御神輿が御旅所(仮宮)より諏訪神社(本宮)へと戻る「お上り」が行われます。
後日の「お上り」では傘鉾パレードは実施されません。
どこで見る?「長崎くんち」見どころスポット

長崎くんちの熱気を体感できる場所は様々ありますが、自身のスタイルに合わせて最適な観覧スポットを選びましょう。
1.踊場で奉納踊りを体感する
長崎くんちの奉納踊りの踊場(会場)は、諏訪神社・御旅所・八坂神社・中央公園の4ヶ所になり、曳物の迫力と本踊の美しさを間近で感じられます。
いずれも有料観覧席が設けられており観覧券が必要となりますが、長崎くんちの神聖な雰囲気と奉納踊の全てを堪能したい方には特におすすめです。
※諏訪神社のみ当日販売の立ち見席がございます。
2.街なかで一体感を味わう庭先回り
長崎くんちでは、奉納踊り終了後から市内の各所でも短い本踊りや打込みなどが披露されます。これを「庭先回り」と呼び店舗や会社の軒先などで奉納踊が舞い踊ります。
3.庭先回りの穴場スポット
長崎くんち期間(3日間)は各踊町とも約2,000〜3,000件ほど庭先回りが行われますが、その中でも庭先回り先の「かもめ広場」と「湊公園(雨天中止の場合あり)」は奉納踊りを無料で観覧できる人気の穴場スポットとなっています。
両場所も非常に混雑しますので、どうしても見たい!という方は早めの場所取りなどチャレンジしてみてくださいね。
快適に楽しむ持ち物リスト

長崎くんちは諏訪神社などの本場所から見る・テレビ中継で見る・好きな踊町だけを追っかける・出店で食べ歩き・街なかでの庭先回りを見て回るなど人によって楽しみ方は違います。
長崎くんちは10月7日・8日・9日に開催されますが庭先回りを最大限に楽しむために準備できる事はやっておきましょう。
準備する物はたったの2つ!
NBCアプリ(長崎くんちナビ)
長崎くんちナビは、NBC長崎放送が提供するNBCアプリ内で踊町の演し物(だしもの)現在地をリアルタイム(1分間隔更新)で確認ができる便利なサービスとなっております。
これまでは踊町の現在地のみの確認しか出来ませんでしたが、令和5年(2023年)より7日(お下り)と9日(お上り)の御神輿の位置も確認できるようになりました。
NBCアプリのインストールは無料となっておりますが利用には別途通信料が発生いたします。
\長崎くんちナビ公式ページ/
庭先回りスケジュール
長崎くんちナビ(アプリ)とあわせて庭先回りスケジュール(チラシ)も持っておくと完璧です。
庭先回りスケジュールは各踊町がどのようなルートで移動するのかが1時間単位で書かれているのですが、町名や施設名で表記されているだけのため県外から観光で来られた方には少し分かりにくいのが難点です。
そのため庭先回りスケジュールを参考にしつつ長崎くんちナビをメインに利用すると近くにいる踊町を見逃す事がなくなります。
庭先回りスケジュールは長崎くんち<長崎伝統芸能振興会>のホームページで公開されるほかに、長崎駅・バスターミナル・長崎くんち観光案内所などで配布されます。
年別の長崎くんち記事一覧

当サイトに掲載している長崎くんちの年別記事を紹介いたします。
令和6年(2024年)長崎くんち
7ヶ町揃い踏み!
令和6年(2024年)の踊町は興善町・八幡町・銀屋町・西濵町・万才町・五嶋町・麹屋町となっています。
令和5年(2023年)長崎くんち
長崎くんちは4年ぶりに通常開催へ!
令和5年(2023年)の踊町は桶屋町・船大工町・丸山町・本石灰町・栄町・万屋町となっております。
令和4年(2022年)ながさき大くんち展
全43ヶ町の踊町が参加する空前絶後のイベントが出島メッセ長崎で開催されました。