長崎くんちの庭先回り(にさわきまわり)とは諏訪神社などの踊場での奉納が終わった後から、市内の企業・店舗・官公庁・観光施設など一軒づつ回り短いお囃子や踊りを披露し福をお裾分けしてお祝いするもの。
踊町によって差はありますが、10月7日・8日・9日の3日間で約2,000〜3,000軒ほど回ります。
本記事では長崎くんち「庭先回り」を長めに見る事ができるオススメの観覧スポットと庭先回りに関する豆知識をご紹介いたします。
長崎くんち「庭先回り」楽しむコツ
↑掲載している「庭先回りMAP・スケジュール」は令和5年(2023年)のものです。
庭先回りを楽しむ為に「庭先回りMAP・スケジュール」とNBC長崎放送が提供する「長崎くんちナビ」は準備しておきましょう。
庭先回りMAP・スケジュール
庭先回りを楽しむのでしたら庭先回りマップ(スケジュール)は持っておいた方が安心です。
持っていると非常に便利ですが夕方頃〜夜にかけて30分〜1時間ほどズレが生じてくるのは毎年の事ですので大目に見てあげてくださいね。
予定通りには来ないよね…
庭先回りMAP・スケジュールの公開および配布は9月末となっております。
庭先回りMAP・スケジュールは以下の施設等で配布されているほか、長崎伝統芸能振興会のホームページでダウンロード(PDFファイル)する事も可能となっています。
長崎くんちナビ
NBC長崎放送が提供する「長崎くんちナビ」は踊町の演し物(だしもの)現在地をリアルタイム(1分間隔更新)で確認ができるとても便利なサービスとなっております。
踊町の現在地以外にも長崎くんちに関するニュース記事なども掲載されいます。
7日(お下り)と9日(お上り)の御神輿の位置も確認できるようになりました。
長崎くんちナビ(NBC長崎放送)の正式サービス開始は9月末となっております。
庭先回りのオススメの観覧スポット
庭先回りは演し物さえ見つければどこでも見る事は可能ですし好きな踊町をずっと追っかけるのも楽しいものです。
やみくもに歩いているだけでは演し物に出会う可能性は低いため「長崎くんちナビ」と「庭先マップスケジュール」を併用して効率よく見て回るのがオススメです。
そんななか長めに船回しや踊りなどやってくれるオススメの観覧スポットをご紹介いたします。
長崎歴史文化博物館
長崎歴史文化博物館は個人的にオススメの穴場スポットです。
諏訪神社のそばにありながら視界を遮るものがなく景観も綺麗でゆっくり観る事が出来ると思いますよ。
踊町によっては広場でなく玄関先で行われる場合もあります。
踊町がいつ何時頃に来るかは庭先回りスケジュールを見るか長崎歴史文化博物館の入り口に貼り紙がしてありますので確認されてみてくださいね。
長崎歴史文化博物館
長崎県長崎市立山1丁目1-1
観覧無料
湊公園
長崎新地中華街のそばにある湊公園は長崎ランタンフェスティバルのメイン会場としても知られています。
湊公園は2019年より庭先回りの特別会場のような扱いとなりマイク解説なども実施されるようになりました。
ただ新地中華街がそばにあり観光客の方々が一斉に集まってくる可能性もあるので早めの場所取りがオススメです。
湊公園
長崎市新地町1500-1
観覧無料
かもめ広場
長崎駅前にあるかもめ広場は庭先回りの観覧場所として非常に人気があります。
かもめ広場
長崎市尾上町1-1
観覧無料
チヂワビル
魚の町デイサービスセンターとヘルパーステーションがあるチヂワビルは別名「チヂワ場所」と言われるほど「長崎くんち」に力を入れてらっしゃいます。
職員の方々・施設入所者の方々・近隣の園児の方々がゆっくり観覧できるよう配慮されています。
庭先回りスケジュールに「魚の町」と書かれておりますので気になる方は行かれてみてくださいね。
チヂワビル
長崎市魚の町3番27号
観覧無料
中島川公園(眼鏡橋)
眼鏡橋があるカステラの匠寛堂前では庭先を長めにやってくれます。
場所的に船回しは厳しいので龍踊りや本踊りなどが狙い目です。
中島川公園(眼鏡橋)
長崎市魚の町7-24
観覧無料
ハマクロス411
ハマクロス411前(旧大丸前)は、ほとんどの踊町が9日の後日(あとび)にやってまいります。
浜市アーケードとベルナード観光通りが交わるハマクロス411前(旧大丸前)の最前列で観覧する事ができれば最高ですが、人気の演し物ですと庭先回りの観覧場所としては最難関になります。
まともに観覧するのであれば1時間前からの場所確保は必須!
場所を確保できても、スペースを確保するために後ろに下がったり、そこが楽器を置く場所だったり、踊町関係者が座る場所だったりと全く思い通りには行きません。
若い頃は好き好んで見に行ってましたが体力的にもう無理です。
ハマクロス411
長崎市浜町4-11
観覧無料
上記以外にもカステラ屋、長崎市役所、長崎県庁、大手の銀行、大病院などは長めの船回しや踊りを披露されるんですよ。
長崎くんち「庭先回り」の豆知識
チョークで書かれた文字を見るのも面白い!
庭先回りは市内の企業・店舗・官公庁・観光施設などを一軒づつ回っていき軒先にチョークで印を付けていきます。
通常は一重丸の中に踊町名(1文字)を書くのですが、大手企業や銀行などの場合は写真のように花丸で書かれたりするんですよ。
踊町によって書き方は様々です
チョークで書かれた文字を見ると「何町と何町が来たとねぇ…」とわかるようになっています。
長崎くんち「まとめ」記事一覧は以下より御覧いただけます。