長崎くんちの庭先回り(にさわきまわり)とは諏訪神社などの踊場での奉納が終わった後から、市内の企業・店舗・官公庁・観光施設など一軒づつ回り短いお囃子や踊りを披露し福をお裾分けしてお祝いするもの。
踊町によってバラツキはありますが、10月7日・8日・9日の3日間で約2,000〜3,000軒ほど回ります。
本記事では長崎くんち【庭先回り】を長めに見る事ができるオススメの穴場スポットと庭先回りに関する豆知識をご紹介いたします。
令和5年の庭先回りMAP・スケジュールは9月28日(木)15時頃に長崎くんち<長崎伝統芸能振興会>HPで発表されます(14時現在発表済み)。
令和5年(2023年)庭先回りMAP・スケジュール

長崎くんち<長崎伝統芸能振興会>より庭先回りMAP・スケジュールが発表されましたので軽く考察してみます。
前日(まえび)の庭先回り
前日(まえび)の注目ポイントは「かもめ広場」での庭先があるようで一安心でしょうか。
丸山町のみ後日(あとび)に「かもめ広場」に来られるようですね。
また尾上町に引っ越しされて遠くなった長崎県庁と県警本部にも庭先に行かれるようです。
中日(なかび)の庭先回り
中日(なかび)の注目ポイントとしては湊公園が庭先回りの踊り場となっており全踊町を一気に見る事ができそうですね。
2019年だったと記憶しておりますが、湊公園では解説席が設置され多くの観客で賑わっておりましたので今年も大いに盛り上がるのではないでしょうか。
後日(あとび)の庭先回り
後日(あとび)の注目ポイントとしては浜町・浜市アーケードおよびハマクロス411となるのですが、やはり万屋町(鯨の潮吹き)が大トリを務めるようですね。
最高潮の盛り上がりですぐそばの万屋町へ帰町して町の方々に迎えられるわけですね。
後述しておりますがハマクロス411前で見るのは最難関となっております。
印刷された庭先回りMAP・スケジュールは以下の施設で配布されております。
- 長崎商工会議所
- 長崎市総合観光案内所(長崎駅構内)
- 長崎市役所 1階 情報発信コーナー「えっへん!NAGASAKI」
- ゆめタウン夢彩都 4階 長崎市情報発信コーナー
- (一社)長崎国際観光コンベンション協会
- 長崎新地バスターミナル
- 長崎港ターミナルビル
- 長崎空港
- 諏訪神社くんち踊馬場さじき運営委員会
庭先回りのオススメの穴場スポット

庭先回りは演し物さえ見つければどこでも見る事は可能ですし好きな踊町をずっと追っかけるのも楽しいものです。
やみくもに歩いているだけでは演し物に出会う可能性は低いため「長崎くんちナビ」と「庭先マップスケジュール」を併用して効率よく見て回るのがオススメです。
長崎くんちナビと庭先マップスケジュールについては後述している長崎くんち【庭先回り】の豆知識でご紹介いたしますのでご覧になってくださいね。
そんななか長めに船回しや踊りなどやってくれるオススメの穴場スポットをご紹介いたします。
長崎歴史文化博物館

令和5年の庭先回りは屋外広場ではなく正面玄関で庭先が行われているようです。
長崎歴史文化博物館は個人的にオススメの穴場スポットです。
諏訪神社のそばにありながら視界を遮るものがなく景観も綺麗でゆっくり観る事が出来ると思いますよ。
踊町がいつ何時頃に来るかは庭先回りスケジュールを見るか長崎歴史文化博物館の入り口に貼り紙がしてありますので確認されてみてくださいね。
長崎県長崎市立山1丁目1-1
湊公園

長崎新地中華街のそばにある湊公園は長崎ランタンフェスティバルのメイン会場としても知られています。
湊公園は2019年より庭先回りの特別会場のような扱いとなりマイク解説なども実施されるようになりました。
ただ新地中華街がそばにあり観光客の方々が一斉に集まってくる可能性もあるので早めの場所取りがオススメです。
長崎市新地町1500-1
長崎駅前(かもめ広場)

長崎駅前にあるかもめ広場は庭先回りの観覧場所として非常に人気があります。
長崎駅周辺の再開発によりかもめ広場の使用が危ぶまれましたが何とか間に合って良かったですね。

ものすごい観客でした!
チヂワビル

魚の町デイサービスセンターとヘルパーステーションがあるチヂワビルは別名「チヂワ場所」と言われるほど長崎くんちに力を入れてらっしゃいます。
職員の方々・施設入所者の方々・近隣の園児の方々がゆっくり観覧できるよう配慮されています。
庭先回りスケジュールに「魚の町」と書かれておりますので気になる方は行かれてみてくださいね。
長崎市魚の町3番27号
中島川公園(眼鏡橋)

眼鏡橋があるカステラの匠寛堂前では庭先を長めにやってくれます。
場所的に船回しは厳しいので龍踊りや本踊りなどが狙い目です。
長崎市魚の町7-24
ハマクロス411前(旧大丸前)

ハマクロス411前(旧大丸前)は、ほとんどの踊町が9日の後日(あとび)にやってまいります。
浜市アーケードとベルナード観光通りが交わるハマクロス411前(旧大丸前)の最前列で観覧する事ができれば最高ですが、人気の演し物ですと庭先回りの観覧場所としては最難関になります。
まともに観覧するのであれば1時間前からの場所確保は必須!
場所を確保できても、スペースを確保するために後ろに下がったり、そこが楽器を置く場所だったり、踊町関係者が座る場所だったりと全く思い通りには行きません。
若い頃は好き好んで見に行ってましたが、体力的にもう無理です。笑
長崎市浜町4-11
上記以外にも福砂屋本店、長崎市役所、長崎県庁、大手の銀行、大病院などは長めの船回しや踊りを披露されるんですよ。
長崎くんち【庭先回り】の豆知識

チョークで書かれた文字を見るのも面白い
庭先回りは市内の企業・店舗・官公庁・観光施設などを一軒づつ回っていき軒先にチョークで印を付けていきます。
通常は一重丸の中に踊町名(1文字)を書くのですが、大手企業などの場合は上記写真のように花丸で書かれたりするんですよ。

踊町によって書き方は様々です。
チョークで書かれた文字を見ると「何町と何町が来たとねぇ…」とわかるようになっています。
庭先回りマップスケジュール
庭先回りを楽しむのでしたら庭先回りマップ(スケジュール)は持っておいた方が安心です。
持っていると非常に便利ですが夕方頃〜夜にかけて30分〜1時間ほどズレが生じてくるのは毎年の事ですので大目に見てあげてくださいね。

予定通りには来ないよね…
庭先回りマップスケジュールは浜市アーケードに設置される長崎くんち観光案内所や長崎駅の観光案内所やバスターミナルなどで無料配布されています。
長崎くんちナビ
NBC長崎放送が提供するNBCアプリ内で踊町の演し物(だしもの)現在地をリアルタイム(1分間隔更新)で確認ができる便利なサービスとなっております。
これまでは踊町の現在地のみの確認しか出来ませんでしたが、令和5年からは7日(お下り)と9日(お上り)の御神輿の位置も確認できるようになりました。

4年の歳月を経て進化しました。
長崎くんちナビの正式サービス開始は例年ですと2023年9月末となっております。
長崎くんちナビのホームページは以下からご覧いただけます。

庭先回りを楽しんでくださいね。