長崎観光の代名詞ともいえる「グラバー園」
ガイドブックやスマホを片手に、グラバー坂を息を切らしながら上り、大浦天主堂を横目に歩く…そんな「王道ルート」で汗だくになっていませんか?
実は、路面電車の車内アナウンスや地図通りに進むと、どうしてもこの過酷な上り坂ルートに導かれちゃうんです。
でも、坂の街・長崎には、もっとスマートで驚くほど体力を削られない入園方法があるんですよ!
今回は、長崎の坂を知り尽くした地元民の私が、絶景を楽しみながら「下り」だけで園内をスイスイ堪能できちゃう賢いルートをご紹介します。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われます。
グラバー園は「第2ゲート」から入るのが正解

国指定重要文化財の美しい洋館群や、長崎港を一望できる絶景ロケーションが魅力のグラバー園。
見どころが盛りだくさんだからこそ、園内を歩き回るための体力はしっかりキープしておきたいところですよね。
そんなグラバー園を疲れ知らずで100%満喫したいなら、「大浦天主堂」電停ではなく、ひとつ先にある終点の「石橋」電停で下車して、山の上側にある「第2ゲート」から入るのが大正解です!
定番の「第1ゲート(下側)」から入ると、歴史あるグラバー邸などに辿り着くまでに延々と上り坂を歩くことになりますが、「第2ゲート(上側)」から入れば、グラバー園の美味しいところを余すことなく、一番ラクなルートで楽しむことができますよ。
長崎の坂を味方につける「下り観光」が鉄則

なぜわざわざ第2ゲートまで回るのかというと、グラバー園を上から下へと「下りながら見学」できるからです。
多くの観光客が選ぶ「第1ゲート」から入ると、広大な園内をずっと上り続けることになるので、ぶっちゃけかなりキツいです……。
でも、最上部の第2ゲートからスタートすれば、あとは重力にまかせて、ゆったり下りながら主要な洋館を巡ることができます。
足腰に不安がある方はもちろん、ベビーカーや車椅子を利用するファミリーにとっても、無理な負荷がかからない理想的なバリアフリールートなんですよ。
園内にはスロープも整備されていますが、上り坂での移動は介助する側にも大きな負担がかかります。
最初から斜行・垂直エレベーターで頂上まで一気に移動してしまえば、無理な負荷をかけずに絶景と歴史を楽しむことに集中できます。
長崎の坂を知り尽くした地元民から見ても、体力を削らずに「いいとこ取り」ができるこの下りルートこそが、グラバー園を100%満喫するための鉄則と言えるのです。
グラバースカイロードを使い倒そう

このルートの要となるのが、全国的にも珍しい斜行エレベーター「グラバースカイロード」の活用です。
路面電車の終点である「石橋」電停を降りてわずか3分、住宅街の合間に現れるこのエレベーターは、急勾配を斜めに進むまるでケーブルカーのようなワクワク感を与えてくれます。
垂直のエレベーターと乗り継ぐことで、一歩も階段を登ることなく第2ゲートの目の前まで運んでくれるその利便性は、まさに坂のまち・長崎が誇る「移動手段」と言えるでしょう。
斜行・垂直エレベーターを降りた先に待っている、長崎港を一望するパノラマビューも最高のご褒美です。
外から狙う!グラバースカイロードと桜

特におすすめしたいのが春のシーズンです。
この時期、スカイロードの周囲には見事な桜が咲き誇り、ガラス越しにピンク色のトンネルをくぐり抜けるような幻想的な体験が味わえます。
もし体力に自信があり、長崎の豊かな情緒をより深く肌で感じたいのであれば、エレベーターのすぐ横に並走する「大浦元気坂」をあえて歩いてみるのも一興です。
318段という手応えのある石段がつづくこの坂道は、地元の子どもたちが元気に駆け上がる生活道路であり、満開の桜を間近に愛でることができる隠れた名所でもあります。
スカイロードで文明の利器を享受しつつ、帰路や体調に合わせて「元気坂」で季節の息吹を感じる。
そんな選択肢の広さも、第2ゲート側からアクセスするルートならではの贅沢な楽しみ方です。
エレベーターを降りた先に待つ、長崎港を一望するパノラマビューと相まって、入園前から「長崎に来てよかった」と心から思える最高の思い出になるはずです。
パノラマビューから狙う「ド迫力のクルーズ客船」

そして、垂直エレベーターを降りた先にある最上部の展望スペースは、長崎港を一望できる絶景のビューポイント!
タイミングが合えば、松が枝岸壁や長崎水辺の森公園にどっしりと停泊している大型客船を、上からの素晴らしいアングルで一望できちゃいます。
客船撮影が趣味の方なら、街の景色と一緒に巨大な客船をファインダーに収められるこの場所は、絶対に外せない隠れた名スポット。
グラバー園に入る前から、思わずシャッターを切る手が止まらなくなっちゃいますよ!
後悔しないグラバー園散策の黄金ルート

グラバー園観光は路面電車を利用し「石橋電停下車 → グラバースカイロード利用 → 第2ゲートから入園」というルートが最も賢い選択です。
行きはエレベーターで楽をして第2ゲートから入り、帰りは第1ゲートから出てグラバー坂を下りながらお土産を買う!これこそが、景色・買い物・体力のすべてを満たす、地元住民も太鼓判を押す黄金ルートです。
最後に、グラバー園観光に便利なグラバースカイロードを利用するにあたって、いくつか知っておいていただきたい大切なポイントがあります。
斜行・垂直エレベーターともにどなたでも無料で利用できますが、運行時間は午前6時から午後11時30分までとなっており、24時間稼働ではないため注意が必要です。
グラバースカイロードは観光専用の乗り物ではなく、近隣にお住まいの方々が毎日のお買い物や通学・通院で使われる、大切な「生活の一部」でもあります。
観光のワクワクした気持ちでつい声が弾んでしまうこともあるかもしれませんが、地域の静かな日常にそっと寄り添うような形で、穏やかに利用していただけると地元住民としても非常に嬉しく思います。
長崎のまちの風景の中に優しく溶け込む、そんなスマートな旅を楽しんでいただければ幸いです。
グラバー園を訪れるのでしたら、園内のハートストーンを探してみるのもおすすめです。

