長崎の冬を鮮やかに彩る「長崎ランタンフェスティバル(長崎燈會)」もともとは長崎新地中華街の人々が旧正月を祝う「春節祭」として始まったものですが、今では約15,000個のランタンが街を埋め尽くす、日本屈指の冬の祭典となりました。
2026長崎ランタンフェスティバルより開催日程が2月の第1金曜日からに固定され、より計画が立てやすくなります。
初めて訪れる方はもちろん、何度も足を運んでいるファンの方にとっても、会場ごとの個性を知ることで、更に深く面白いものとなります。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われます。
長崎ランタンフェスティバルの会場

長崎ランタンフェスティバルは、大きく分けて「5つの主会場」と「2つの協力会場」合わせて7つの会場で構成されています。
かつてはすべてが主会場として紹介されることもありましたが、現在は公共スペースを利用した「誰でも自由に楽しめるエリア」と歴史的価値を守るために「拝観料(入館料)が必要な施設」という役割分担が明確になっています。
特に協力会場の2ヶ所は、長崎ランタンフェスティバルを支える大切な文化拠点であり、他では見られない特別な演目が用意されているのが特徴です。
まずは、無料ですべて回ることができる5つの主会場から見ていきましょう。
長崎燈會の主会場(5ヶ所)

長崎ランタンフェスティバルの各会場は、長崎市内の中心部に点在しており路面電車や徒歩で巡ることができます。それぞれのエリアでテーマカラーやオブジェの雰囲気がガラリと変わるため、まるで別の街を旅しているような感覚を味わえます。
熱気あふれる中心地「新地中華街会場」

長崎ランタンフェスティバルのメインといえる新地中華街会場は、湊公園、新地中華街、そして銅座川一帯を指します。
湊公園には巨大メインオブジェが鎮座し、龍踊り(じゃおどり)やエイサー、中国変面ショーなどステージイベントが絶え間なく行われ、祭りの熱気が最も凝縮されています。

また、銅座川一帯に浮かぶピンクのランタンは、水面に映る光が非常に美しく、長崎ランタンフェスティバルを象徴する景色の一つです。

新地中華街を訪れたら、中華街の活気を楽しみながら「角煮まんじゅう」や「ハトシ」の食べ歩きは外せません。
腰を据えて食事をするなら、本場のちゃんぽんや皿うどんの名店が並んでいるため、長崎ランタンフェスティバルの余韻に浸りながら本格中華を堪能するのが王道の楽しみ方です。
新地中華街会場周辺のオススメ飲食店(新地中華街の通りは除く)
動物オブジェが多く並ぶ「中央公園会場」

湊公園と並んで大規模なオブジェが並ぶのが中央公園会場です。中央公園では過去のメインオブジェをはじめとした動物や伝説の生き物のランタンが多く展示されており、家族連れにも非常に人気があります。
また、長崎ランタンフェスティバルに欠かせない「龍踊り(じゃおどり)」をはじめ、一瞬で面が切り替わる不思議な「中国変面ショー」や情緒豊かな「二胡演奏」など、バラエティに富んだステージが連日繰り広げられます。
スペースに比較的ゆとりがあるため、じっくりとオブジェの細部を観察できるのも魅力です。
オススメポイント
媽祖行列の「菩薩揚げ(ぼさあげ)」の到着式および「菩薩乗せ(ぼさのせ)」の出発式の会場としても利用されます。
また、皇帝パレードの出発式の会場にも指定されていますので見逃せません。
中央公園会場周辺のオススメ飲食店
黄色に染まる散策道「中島川公園会場」

日本最古の石造りアーチ橋として知られる眼鏡橋周辺の中島川公園会場は、他の会場とは一転して「黄色」のランタンが主役となります。
落ち着いた黄色の光が川面に映り、白鳥やハスの花の水面オブジェが優雅に浮かぶ様子は、思わずカメラを向けたくなる美しさです(2025年は水面オブジェなし)。
眼鏡橋付近では、石垣に埋め込まれたハート型の石を探しながら、静かな夜の散策を楽しむのが定番の過ごし方といえます。
川面に反射する柔らかな光の筋は、街中の喧騒を忘れさせるような穏やかな時間を与えてくれます。
中島川公園会場周辺のオススメ飲食店
歴史を感じるノスタルジック空間「唐人屋敷会場」

喧騒から少し離れ、歴史の深みを感じたいなら唐人屋敷会場へ足を運んでみてください。
かつて長崎に住む中国人の居住地だったこのエリアには、土神堂や観音堂といった趣のある建物が残っています。ここでは、4つのお堂を巡ってロウソクを灯す「ロウソク祈願」が行われており、細い路地に揺らめく小さな灯火は、大型オブジェとはまた違った幻想的な美しさを見せてくれます。歴史の重みを感じさせる古い石畳や坂道に赤いランタンが連なる光景は、どこか懐かしく、静かな感動を呼ぶはずです。
ロウソク祈願四堂巡りをされる場合は土神堂にある受付でロウソクを購入されてくださいね。
土神堂→天后堂→観音堂→福建会館の順番で巡るのがオススメです。
唐人屋敷会場周辺のオススメ飲食店
天井を埋め尽くすランタン「浜んまち会場」

雨の日でも天候を気にせず楽しめるのが、県内最大のショッピングストリートである浜んまち会場(浜市アーケード・ベルナード観光通り)です。
アーケードの天井をびっしりと埋め尽くすランタンの輝きは圧巻で、買い物客や観光客の熱気と相まって、長崎ランタンフェスティバルらしい活気に満ちあふれています。
本会場での注目は、良縁を願う縁結びの神様として親しまれている「月下老人」のオブジェや「皇帝パレード」と「媽祖行列(まそぎょうれつ)」のコースとなっている事も見逃せません。
浜んまち会場周辺のオススメ飲食店
長崎燈會の協力会場(2ヶ所)

協力会場は、由緒ある寺院や廟が舞台となります。別途拝観料(入館料)が必要となりますが、その分、建物の美しさとランタンが見事に調和した、より本格的な世界観を楽しむことができます。
日本最古の唐寺「東明山興福寺」

日本最古の唐寺として知られる興福寺は、重要文化財である風格ある建物とランタンが調和する、非常に格調高い会場です。
他の会場の喧騒とは一線を画し、静寂の中に赤いランタンが整然と並ぶ姿は、見る者の心を落ち着かせてくれます。
東明山興福寺では、長崎ランタンフェスティバル期間に春節催事として、中国変面王「姜鵬(きょうほう)」氏による中国変面ショーをはじめとした特別なイベントが開催される事も。

歴史の重みを感じさせる木造建築のシルエットを背景に繰り広げられる至高の芸は、他では味わえない感動を与えてくれるはずです。
春節催事開催の可否や日程については「東明山興福寺」公式サイトまたは公式インスタグラムをチェックしてみてください。
姜鵬(きょうほう)氏による中国変面ショーは、中央公園会場でも実施されますので、公式パンフレットのイベントスケジュールをチェックしてみてください。
豪華絢爛な中国建築「長崎孔子廟」

日本で唯一、中国人の手によって建てられた本格的な孔子廟は、フェスティバル期間中、最も華やかな雰囲気に包まれます。
一歩足を踏み入れると、鮮やかな朱塗りの大成殿と、黄色い屋根瓦に映えるランタンの光が、まるで中国の本場に迷い込んだかのような錯覚を覚えさせます。

長崎孔子廟で見逃せないのが専属変面師「京介」氏による中国変面ショーです。
一瞬にして面が変わる超絶技巧と、孔子廟の荘厳な空間が一体となったパフォーマンスは、まさに息を呑む美しさ。
公演スケジュールや詳細については、お出かけ前にぜひ「長崎孔子廟」の公式サイトをチェックしてみてください。
紹介した「東明山興福寺」と「長崎孔子廟」は、あくまで協力会場という立ち位置です。
他の5つの主会場とは異なり、別途入場料(拝観料)が必要となります。
しかし、その分、変面ショーなどの演目や歴史的建造物とのコラボレーションは非常に見応えがあります。
無料エリアだけで満足せず、ぜひ一度は足を運んでいただきたい特別な場所です。
地元民から知って得する2選

初めて訪れる方へ、公式パンフレットに掲載されない「地元民から知って得する2選」を紹介します。
1.鍛冶市について
長崎ランタンフェスティバル公式パンフレットのスケジュールに「鍛冶市」会場の記載がありますが、主会場のような、巨大ランタンオブジェや特別なステージイベントなどは一切ありませんので「会場」と思われて行くと驚かれるかもしれません。
鍛冶市商店街はあくまでメインイベント「皇帝パレード」の通過点としての扱いです。
かつては、中国雑技など様々なイベントが開催されていましたが、現在では「皇帝パレード」の通過点としての扱いです。
あくまでパレードを待つ場所の一つと考えておくのが正解です。
2.公式パンフレットに掲載されない民間イベント
メイン会場の熱気もいいけれど、少し落ち着いて長崎の夜を味わいたい。そんな方にぜひ足を運んでほしいのが、公式パンフレットに掲載されない隠れた名イベントこと「出島宵市(ランタン宵市)」です。
新地中華街や湊公園周辺は、歩くのも困難なほど混雑しますが、そこから徒歩約10分の「出島表門橋公園」で開催されるこの宵市は、知る人ぞ知るグルメの穴場。最大の特徴は、「座ってゆっくり食べられる」こと。人混みに疲れた体を休めつつ、長崎の冬の夜を楽しむことができます。
長崎ランタンフェスティバル期間中毎日ではなく、主に金・土・日・祝日の限定開催となることが多いため、出島宵市の公式Instagramをチェックしてみてくださいね。

