長崎港の出島岸壁や松が枝ターミナルには、世界中から多くの客船がやってきます。
その中でも、ひときわ気品漂う姿でファンを魅了するのが「フォーレンダム」です。
オランダの歴史と文化を背負って海を渡るこの船は、港に停泊しているだけで街全体の雰囲気を優雅に変えてしまうような特別な存在感を持っています。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われます。
VOLENDAM(フォーレンダム)の紹介

VOLENDAM(フォーレンダム)は、オランダの伝統を大切にしている「ホーランド・アメリカ・ライン」という会社の客船です。
この船の一番の特徴は「ガーデン(庭園)」をテーマにしていることです。
船の中には、花をモチーフにした美しい飾りや、17世紀から続く貴重な絵画や美術品がたくさん飾られています。
最近の巨大なマンションのような客船に比べると、少し小さめの中型船ですが、その分「落ち着いた大人の雰囲気」を味わえるのが魅力です。
フォーレンダムは「Rクラス」というグループに属しており、同じ設計で作られた3隻の姉妹船(仲間)がいます。
長崎によく来る「ウエステルダム」などの「東西南北(ビスタクラス)」が約8.2万トンなのに対し、フォーレンダムたちRクラスは約6.1万トンと一回りコンパクトで落ち着いた造りになっています。
フォーレンダムの船舶データ

フォーレンダムの凄さは、その見た目だけでなく、しっかりとした数字にも表れています。
最近の船はとにかく大きさを競い合っていますが、この船は約6万トンという「ちょうどいいサイズ」を守り続けています。
これにより、大きすぎる船では入れないような港にもスムーズに入ることができ、世界中のファンに愛されているのです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 船名 | VOLENDAM(フォーレンダム) |
| IMO番号 | 9156515 |
| 船籍 | オランダ |
| 船籍港 | ロッテルダム |
| 総トン数 | 61,214トン |
| 全長 | 237メートル |
| 全幅 | 32.2メートル |
| 乗客定員 | 1,432名 |
| 乗組員数 | 647名 |
船舶データの数値は多少の誤差がありますので予め御了承ください。
船舶データに記した「IMO番号」は、いわばこの船が生涯変わることのない「世界共通のマイナンバー」です。
例えば、船舶追跡サイト「Marine Traffic(マリン・トラフィック)」などで、IMO番号を入力すると、世界のどこを航海しているのかをリアルタイムで知ることができます。
長崎を離れた船舶が、今ごろどこの海にいるのか……そんな「旅の続き」を想像させてくれる魔法の数字でもあります。
わたしが見たフォーレンダム

長崎港の岸壁に横付けされた、白黒ツートーンカラーのフォーレンダム。
大波止ターミナルや水辺の森公園から眺めると、そのクラシックなデザインが長崎の街並みとよく馴染んでいるのがわかります。
近くで見ると、窓の形やデッキの造り一つひとつにこだわりが感じられ、思わず見惚れてしまうほどの美しさでした。
2026年4月11日(土)

今朝の長崎港は、まだ少し厚い雲に覆われていました。
大波止ターミナルにある大きな錆びた碇(いかり)のモニュメント越しに、出島岸壁に停まったフォーレンダムを写したものです。
フォーレンダムを正面(船首)から見る姿は、とても迫力があります。

その奥を眺めていると、もう1隻の客船「EASTERN VENUS(イースタン・ビーナス)」がゆっくりと入港してきました。
フォーレンダムは出島岸壁に、イースタン・ビーナスは奥の松が枝国際ターミナルに向かっています。
曇り空ではありましたが、大きな船が2隻も港に揃う姿は、長崎の朝を賑やかに彩っていました。
同時入港していたEASTERN VENUS(イースタン・ビーナス)に関する記事は以下より御覧いただけます。
一期一会の出会いを、長崎港の記録として残す

客船との出会いは、まさに一度きりの特別なもの
世界中を旅しているフォーレンダムが、長崎を選んで来てくれたことは、一つの縁と言えるでしょう。
豪華な船を眺めるだけでなく、こうして記録に残しておくことで、いつか振り返った時に当時の感動を思い出すことができます。
これからも、長崎港にやってくる素晴らしい船たちを大切に見守っていきたいと思います。
長崎港に寄港予定のクルーズ客船情報は長崎港ホームページで確認出来ます。
\長崎港/

