2025年8月9日、長崎は被爆80年という節目の日を迎えます。
特別な年に平和への祈りを込めて長崎市の山王神社を訪れ「被爆クスノキ」にカメラのレンズを向けました。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われます。
山王神社の大クス

山王神社「被爆クスノキ」が語る平和への祈り
2025年8月9日(土)長崎は被爆80年という節目の日を迎えます。
今回歴史的な重みを胸に、私は平和への祈りを新たにしようと長崎市にある山王神社を訪れました。
山王神社に一歩足を踏み入れると、目の前にそびえ立つのは息をのむほどの大クスが立っています。
これこそが長崎市出身のアーティスト福山雅治さんの楽曲「クスノキ」のモデルとなった2本の「被爆クスノキ」です。
爆風と熱線に耐え、奇跡的に生き残った山王神社のクスノキは、その生命力と存在感で訪れる人々を圧倒します。
福山雅治さんが歌に込めた思いを感じながら、特別な場所で歴史と生命の力に触れてみてはいかがでしょうか。
市指定天然記念物 山王神社の大クス
指定年月日 昭和44年2月15日
この2本のクスノキは、胸高幹囲がそれぞれ8メートルと6メートルで、市内にあるクスノキの巨樹の一つである。
ともに昭和20年の原爆で主幹の上部が折れたため、樹高は10メートルの内外であるが、四方に張った枝は交差して一体となり、東西40メートル、南北25メートルの大樹冠を形成している。
原爆の影響で一時落葉し枯木同然であったが、次第に樹勢を盛りかえし今日に至っている。
長崎市教育委員会
左側の大クスは高さ17.6m、幹周り6m58cm
右側の大クスは高さ21.0m、幹周り8m63cm
大クスの幹は太く、歴史を感じさせる風格があり、圧倒的な存在感があります。
80年の記憶を刻む被爆クスノキとの対面
爆風で大きく損傷したにもかかわらず、奇跡的に生き残った被爆クスノキを目の前にすると、その生命力にただただ圧倒されました。
被爆クスノキは単なる木ではありません。
80年間という長い年月をかけ長崎のまちを見続け人々の心に寄り添ってきた「生き証人」です。
幹には焦げ跡が残り、不自然にねじれた枝が、80年前の凄まじい出来事を物語っていますが、保存・治療を受けながらも力強く伸びる緑の葉は希望と再生の象徴と言わざるを得ません。

被爆80年となる日

2025年8月9日の長崎は被爆80年という非常に重要な日をむかえ、様々な追悼と平和を願う行事が執り行われる予定です。
長崎市の平和公園では例年通り、平和祈念式典が開催され国内外から多くの参列者が集まり、犠牲者の冥福を祈り世界平和への誓いを新たにします。
長崎市長による平和宣言や、被爆者代表による平和への訴えなどが行われ、その様子はテレビやインターネットでも中継されます。
令和6年(2024年)鈴木史朗長崎市長による平和宣言

平和公園周辺では、多くの人が平和について深く考え、行動を起こすきっかけとなる一日となるでしょう。
被爆80年となる日に各地で様々な行事やイベントが行われますので紹介します。
MUSIC GIFT 2025
NHK総合で放送予定の音楽特番「MUSIC GIFT 2025 ~あなたに贈ろう 希望の歌~」に福山雅治さんが生中継で出演されます。
長崎スタジアムシティのHAPPINESS ARENAから「クスノキ-500年の風に吹かれて-」を全国へお届けします。
忘れないプロジェクト+
アミュプラザ長崎(かもめ広場)では、忘れないプロジェクト+とピースワイヤーマルシェが同時開催。
ステージイベントをはじめ、縁日ブースやキッチンカーなどが大集結!
ラッピング路面電車「クスノキ号」
junaidaさんの絵画「#KUSUNOKI」が全面にデザインされたラッピング電車「クスノキ号」が、2025年8月9日(土)から9月8日(月)までの期間限定で長崎市内を運行します。
ラッピング電車「クスノキ号」の車両番号は6001号(低床式バリアフリー車両)になります。
被爆クスノキ(山王神社の大クス)をデザインしたラッピング路面電車とは、別の車両となりますので注意が必要です。
平和への祈り、そして未来へ

山王神社を参拝する事により、改めて平和について深く考える機会を得ました。
被爆80年という節目に、被爆クスノキが放つメッセージは、私たち一人ひとりに「平和とは何か」「未来をどう築くべきか」を問いかけているようにも感じます。
私たちができることは小さいかもしれませんが、平和への祈りを忘れず次世代へと語り継いでいく事が、今を生きる私たちの使命だと強く感じました。
この日
福山雅治さんの「クスノキ」を聴きながら被爆クスノキを撮影しました。
あなたは山王神社の被爆クスノキからどんなメッセージを受け取りますか?
\クスノキで有名な山王神社/
