長崎市野母崎にある「アジサイの丘」は、長崎のもざき恐竜パーク(旧野母崎総合運動公園)の敷地内にあり、初夏には美しいアジサイが斜面地一帯に咲き誇る人気のスポットです。
紫陽花の名所としては知名度が低いものの、数年後には長崎市内屈指のアジサイの名所となる事でしょう。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われますので予め御了承ください。
野母崎アジサイ祭り

紫陽花が咲く頃、長崎のもざき恐竜パークでは「野母崎アジサイ祭り」が開催されます。
野母崎アジサイ祭り(第2回)
令和7年(2025年)5月31日(土)〜6月15日(日)
イベント「アジサイ祭りさるく」は、日曜日のみの開催で雨天中止となりますが、紫陽花鑑賞はいつでもウエルカムですので、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
アジサイの丘の開花状況・見頃

長崎のもざき恐竜パーク(アジサイの丘)の斜面地には、西洋アジサイ(ハイドランジア)、ガクアジサイ(ハマアジサイ)、ヤマアジサイが植えられており、青、紫、ピンク、白など色とりどりの紫陽花と一面に広がるパノラマを楽しめます。
アジサイの丘という名前は令和6年5月現在、正式名称ではなく、この場所が呼ばれる通称です。
長崎のもざき恐竜パーク
斜面地に美しく咲く紫陽花は現状でも見応えがありますが、さらに広範囲にわたって紫陽花が植栽されれると圧倒的なものになります。
斜面地という特性を活かし広がりが増すことで、下から見上げる景色と上から見下ろす景色、間近で見る景色など様々なアングルからの絶景が楽しめるようになり撮影スポットも格段に増えるでしょう。

東側展望所(高台)から見下ろすのもオススメ!
野母崎の隠れた名所として少しづつ知られつつありますが、規模が拡大しSNSなどでその美しさが拡散されると長崎市内だけでなく九州各地からの観光客を呼び込む起爆剤となりそうです。
例年、6月上旬から中旬が見頃とされていますが、開花状況は天候によって変動するため訪れる前に長崎市観光情報やSNS等で確認される事をオススメいたします。
長崎のもざき恐竜パーク(アジサイの丘)の開花状況は「長崎のもざき恐竜パーク」HPのお知らせで確認する事が出来ます。
恐竜パークの駐車場

長崎のもざき恐竜パークの駐車場は、212台(一般車)が停められる事ができて24時間無料となっています。
毎年12月下旬から1月下旬にかけて、約1,000万本の水仙が見事に咲き誇る「水仙の丘」では「のもざき水仙まつり」が開催され多くの人で賑わいます。
夫婦岩と軍艦島(端島)

長崎のもざき恐竜パークへ行かれるのでしたら夫婦岩(めおといわ)に立ち寄るのもオススメです。
国道499号沿いにある夫婦岩は軍艦島(端島)とセットで見る事が出来る超人気の撮影スポットです。
数台停められる駐車場もあるのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。
県指定天然記念物 野母崎の変はんれい岩露出地
長崎市南部に位置する長崎半島(野母半島)の先端、野母崎の北部約4kmの海岸は、波に侵食を受けた海食崖の景観が見られ、暗緑灰色の硬い岩石が露出している。この岩石は、地質学的には「野母変はんれい岩複合岩体」と呼ばれるもので、玄武岩質のマグマが地下深部で徐々に冷えてできた、輝石や斜長石を主成分とする「はんれい(斑糲)岩」が造山作用等に伴う高圧により変成を受け、地殻変動によって地表に露出したものである。
この地域の変はんれい岩の放射年代を測定した結果、約4億8千万年前という非常に古い生成年代を示すことが判明した。
長崎半島や西彼杵半島に広く分布する「長崎変成岩類」の年代が約6〜9千万年前であるのと比較すると、その古さが際立ったものであり、プレート境界に沈み込んだ古い地殻の断片が露出している可能性がある。
長崎市教育委員会(平成29年設置)
野母崎「夫婦岩」を訪れた際には、海に眠るダイヤモンドに思いを馳せるのも良いですね。
長崎のもざき恐竜パーク(アジサイの丘)を訪れた際は、軍艦島を望む天然炭酸温泉「のもん湯」や新鮮な海の幸が楽しめる飲食店など、野母崎の他の魅力も合わせて楽しんでみてください。