長崎市の西山神社では、早咲きの「元日桜(寒緋桜の別名)」が見頃を迎えます。
元日桜は旧暦の正月頃に咲くことに由来し、長崎市の天然記念物にも指定されており、例年1月上旬頃から開花し始め、2月上旬頃には見頃を終える特徴があります。
また、元日桜が見頃を迎えるころ、花蜜を好むメジロも多く見られ、美しい元旦桜とメジロの可愛らしい姿を同時に楽しめます。
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西山神社の寒桜(元日桜)の見頃は?

西山神社の元日桜は、例年1月上旬頃から開花して2月上旬頃に終わりを迎えるのですが年々開花が遅れているようです。
昭和六十二年(1987年)
妙見宮 西山神社
二月沖縄より苗木を持参して育てたもので、毎年二月上旬より濃いピンク色の花を咲かせる。
以前は節分祭(2月3日)の日に満開の寒桜(元旦桜)を愛でる事が出来たそうです。
年々開花が遅れていますが、ローカルニュースなどでも取り上げられた事から、西山神社の参道および境内には多くの人がつめかけ写真を撮られています。
西山神社の見どころ
西山神社は長い石段を登った先にありますが、境内からは長崎市街を一望でき、満開の桜と相まって素晴らしい景色が広がります。
ザボンの木

この神社を建てた、長崎聖堂の学頭で唐通事であった盧草拙に、寛文七年(1667年)ジャワから持って来たザボンの種子を、唐船船長・周 九娘より渡され、神社の境内にその種子を播いたところ見事に成長し、その元木の種子が各地に播かれ長崎近郊は勿論島原半島・鹿児島地方まで産出される様になったが、このザボンの木は元木の四代目である。
なお、三代目の樹がこの家の裏に枝を張っている。
妙見宮 西山神社
椎の木の水

この水は「椎の木の水」と云われ長崎の名水の一つとして、昔は酒造りにも使われ、今でもお茶などに使われている。
また文化七年(1810年)から長崎奉行所にこの水がひかれていたこともあり、いわば水道の発祥でもある。
また昭和五十七年(1982年)七月二十三日の長崎大水害で水道がとまった折、水を貰う人が行列をなした。
旱魃にもかれない自然の水である。
妙見宮 西山神社
引用に書いてある旱魃って文字。
読み方がわからなくて調べてみたらかんばつと読むそうです。
寒桜(元日桜)とメジロ



このサクラは、西山神社の長い石段を上りつめた右側にある。
胸高幹囲1m、樹高7mで、明治30年(1897)1月に植樹の記録があり。近年は主幹の一部が腐朽するなど傷みがひどく、樹勢も衰え花付きも悪くなった。
寒桜は2月上旬、つまり旧暦の元日ごろに開花するため元日桜ともいうが、この寒桜は開花期が早く、1月上旬には開花し、2月上旬には終わる。
カンザクラ(寒桜)は、中国南部・台湾を原産とするカンヒザクラ(寒緋桜)を片親とした雑種といわれるが、他の片親の違いによって花色・花形・開花期に違いが出てくるものと思われる。
長崎市教育委員会(平成29年設置)
西山神社までのアクセス

松森天満宮から徒歩10分ほどの所にある西山神社。
長い階段を上りきった先には淡いピンク色の寒桜がお目見え。
長崎市西山本町8-18
松森天満宮から徒歩5分ほどで西山神社の参道入口に到着します。
参道入口から100段ほどの階段を上ると寒桜(元日桜)と境内が見えてきます。
足がプルプルするくらいの長い階段を上った所にある見どころ満載の西山神社。
寒桜(元日桜)が見頃のうちに行かれてみてくださいね〜。