長崎県雲仙市、小浜温泉と雲仙温泉の間に位置する「三十路苑(みそじえん)」は、知る人ぞ知る紅葉の隠れた名所です。
個人の手によって約40年の歳月をかけて造り上げられた、広さ約8,000坪にも及ぶ広大なモミジの庭園は、秋が深まると約1,000本のモミジが一斉に色づきます。
日中の壮麗な景色はもちろん、日没後に開催されるライトアップは特に幻想的。
昼夜で異なる趣を見せる絶景庭園で、心に残る秋の散策を楽しんでみませんか。
本記事は状況に応じて写真の差し替えおよび文章の加筆修正が行われます。
紅葉の名所「三十路苑(みそじえん)」

三十路苑は、元々「六兵衛茶屋」を経営されていた松尾親助さんが、自宅裏山の8,000坪の土地にモミジを植え始めたことがきっかけで誕生した個人庭園です。
その名前は、モミジを植え始めてから「三十路(約30年)」が経った頃に、その美しい紅葉が評判となり、一般公開する際に名付けられたと言われています。
現在では約40年の歳月を経て、約1,000本ものイロハカエデが育ち、雲仙の紅葉の締めを飾るスポットとして一躍有名になりました。
個人の情熱と努力によって造られたとは思えないほどの広大な敷地と、計算され尽くした美しい景観が多くの人を惹きつけています。
六兵衛茶屋(本店)
三十路苑そばで営業されていた六兵衛茶屋(本店)は閉店いたしましたが、千々石町にある六兵衛茶屋(千々石店)は営業されています。
三十路苑の見頃と開苑時期

三十路苑の紅葉の見頃は、例年11月下旬から12月上旬にかけてです。
雲仙の中でも比較的遅く色づくエリアに位置しているため、他の雲仙の紅葉スポット(仁田峠など)が見頃を終えた頃に、三十路苑が最盛期を迎えるのが特徴です。
その年の気象条件により変動しますが、例年11月20日過ぎ頃に開苑し、約2週間程度で終了します。

三十路苑の開苑時期は以下の通りですが、色付きが悪い場合は延長される事もあるようです。
令和7年(2025年)11月22日(土)〜12月上旬頃
天候による補足
紅葉の色づきは、秋の「寒暖差」と「日照時間」に大きく左右されます。
特に夜間の冷え込みが強く、昼間との気温差が大きいほど、モミジは鮮やかに色づきます。
暖冬の年や、台風などの強い風雨があった年は、色づきが遅れたり、葉が落ちやすくなったりすることがあります。
お出かけの際は、事前に三十路苑(@misojien.1980)さんのインスタグラムや観光協会等で最新の紅葉情報を確認されてください。

綺麗に色付いてくれると良いですね
三十路苑の紅葉

赤く染まったモミジのトンネルを歩く。散策路が整備されており、間近で迫力ある紅葉を堪能できます。

8,000坪の広大な敷地を赤、黄、緑のグラデーションが埋め尽くす三十路苑の全景。圧巻のスケールは、個人の庭園とは思えません。

水面に映り込む「逆さ紅葉」光の角度や風の動きによって姿を変える幻想的な風景が、庭園の人気の理由の一つです。

陽の光を浴びて輝くイロハカエデの葉。一つの枝でも、黄色から鮮やかな赤へと移りゆく色彩の変化が楽しめます。
開苑情報・交通アクセス

九州屈指の紅葉の名所としても有名な雲仙岳。
小浜温泉街と雲仙温泉街の中腹あたりに位置する紅葉の名所である三十路苑(みそじえん)
最初に標高の高い仁田峠から紅葉が始まり、続いて雲仙温泉街一帯が色付き、最後に三十路苑が見頃を迎えます。
紅葉シーズン中は、入口付近にご当地のお土産や軽食、温かい飲み物などを販売する出店やキッチンカーが立ち並び、休憩やグルメを楽しむことができます。
| 項目 | 詳細 |
| 所在地 | 長崎県雲仙市小浜町南木指1870-4 |
| アクセス | 島鉄バス:耳採バス停下車徒歩約4分 |
| 駐車場 | あり(100台収容) |
| 入苑料金 | 600円(中学生以下無料) |
| トイレ | あり |
| 開苑時間 | 9時~21時(日没後ライトアップ) |
三十路苑は六兵衛茶屋(本店)跡地の裏手に位置しています。
六兵衛茶屋(本店)跡地から少し下った場所に「三十路苑」と書かれた看板あり。
車か徒歩にて三十路苑へ向かう事になります。
写真愛好家も集うフォトコンテスト

三十路苑では、毎年その美しい紅葉をテーマにした「フォトコンテスト」が開催されています。
三十路苑の魅力は、日中の鮮やかな色彩、ライトアップされた幻想的な光景、そして池に映る逆さ紅葉など、時間帯や場所によって多様な表情を見せてくれるため、写真愛好家の方にとってはまさに絶好の撮影スポット。
あなたが三十路苑で出会った最高の瞬間をカメラに収め、コンテストに応募してみてはいかがでしょうか。
